【記事の内容を最新版に更新しました!_202307】
こちらの記事を作成したのが2021年なので2年前になります。この数年で引っ越しや育てる植物、温室設備も変更があり、新しい情報を更新しましたので是非参考にしてみてください。
ちなみにこの2年間で温室3台とメタルラック6台、ビニールハウス3棟と趣味の領域を超えた植活で周りから変人扱いされるようになりました…
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気が付けば10月。インスタでも温室の設備についてのご質問をちょこちょこ頂いており、もっと暑いうちに投稿しようと思っていた内容でしたが怠けました。寒くなる前にと大急ぎで書いた文面なので色々誤字脱字意味わからん内容があると思いますがご容赦下さい…
今回は私が実際に使っているガラス温室とおすすめの設備について紹介していきます。植物歴4年とちょっとのペーペーですが、温室で育てている植物の成功パターンも多いのでその知識を共有できるのではと思いこの記事を書きました。下記のような方々に向けて発信できればと思っています。
・家の日当たりが悪く植物を育てられない方
・ガラス温室で植物を育てているがうまく育たない方
ガラス温室について
コロナの影響で中々外に出られず、園芸をされる方が増えているみたいですね。これから寒さに弱い植物の置き場に困る季節がやってきます。そして温室が活躍する季節でもあります。塊根や多肉をメインで温室管理していますが、花や野菜、苔なんかを栽培されている方にもガラス温室は力を発揮してくれる強い味方です。
ガラス温室は一定の温度や湿度、日照時間などを自動的に管理してくれます。もちろん必要不可欠なものではありませんが、あれば植物にも栽培者にとってもメリットの大きいツールとなります。
私は温室といえばよく行っていたBOTANIZEさんの代官山店を思い浮かべるのですが、皆さんもこんな温室が欲しいという憧れのイメージがありませんか?
サイズも様々でトマトの栽培に使われるような大きなものから、ホームセンターやイケア等にある一遍が3,40cm程しかない小さなものまで色々あり、素材もフレームがアルミや木、プラスチックでできているものもあります。価格も安くはありませんが、植物をしっかり育てるならばお金をかけた分温室にも愛着が湧くものです。
ガラス温室に必要な設備について
ガラス温室の設備を整え、利用できる状態にするには最低でも下記6つが必要になります。一つ一つの役割や詳細はおすすめのメーカーや商品を紹介しながら説明していきます。
② 植物育成ライト
③ ヒーター
④ サーモスタット
⑤ サーキュレーター
⑥ 湿温度計
① ガラス温室本体
まずはガラス温室本体が無いと話が始まりません。前項でもお話しした通り色々な種類があるのですが、その中で私が使っているガラス温室は下記になります。
私はベランダにスワン商事の折り畳み式の温室FGO-900Lを、室内ではピカコーポレーションのFHB-1508Sの旧型モデルを使用しています。旧型はフレームがブラックでとてもスタイリッシュかつ、高さも高めなのでたくさんの植物が管理できる反面、フレームがプラスチック製で耐久性がアルミより低くいため不安感があります。
使ってみて分かったのですがサーキュレーションの風でガラスの振動が騒音となり苦労しました…。現在ピカコーポレーションの温室は生産が終了しており、問い合わせる必要があるようです。
代案としてはスワン商事の室外用ガラス温室です。室内でももちろん利用できるのですが、作りがしっかりしているため重い鉢や植物にも耐えてくれる安心感があります。まだ生産を行っているようなので、棚板の増設やもしもの時のサポートも行ってくれます。(実際棚板を追加で購入した際に連絡を取り合いました。)
※追記_202306
現在は室外温室を手放し、フリマアプリを利用してFJT-150を2台追加しています。1台は趣味のフィギュア棚として利用、もう1台で爬虫類と植物を管理しています。
また、引っ越しを機にベランダにメタルラックを設置して室外でも植物を管理しています。
② 植物育成ライト
一番重要で一番お金を使うのはこの育成ライトです。私の家の日照時間は7時から11時の4時間でどうしてもマダガスカルで直射日光をガンガン浴びている植物にとって物足りない環境となりがちです。また、植物によっては遮光ネットが必要だったりして植物の置き場選びに翻弄されていました。しかしガラス温室を導入したことでこの問題は解決されました。
理由は簡単で、3種類の育成ライトを使い分けることで、植物に疑似的にでもベストに近い光線を適切な時間かつ適切な距離で照射することができるからです。
例えばパキポディウムウィンゾリーという夏型の塊根植物を4月から9月までの約半年間、ベランダと温室内で育成した結果が下記です。ベランダの環境が劣悪ということが大きいと思いますが、こんなにも差が出るとは思っていませんでした。もちろん同じ種で潅水も肥料などは使っていません。
ライトのメカニズム的なところは難しいのと私もいまいちわかっていない(笑)ので割愛しますが、このようなABテストを色々な植物で繰り返して選んだ育成ライトということが分かってもらえればと思います。前置きが長くなりましたが、私がお勧めするライトを3つご紹介します。
天照大御神 AMATERAS LED(アマテラスLED)
実際に購入してみるとかなり高級感があるディティールです。光量があるのに目に刺激が無いように感じ、室内温室でゆっくり植物を眺めるメインライトとして使っています。また、植物に対しても効果は高く、前項で記載したパキポディウムウィンゾリーを育てた際に利用したライトがこのAMATERASUです。ライトの照射距離さえ守れば葉焼けなども起こらず植物をすくすくと成長させてくれます。唯一のデメリットは価格と高さがあるのでスペースをとることくらいでしょうか。
ちなみに温室での設置方法はDICUNOのソケットと照明バーを利用しています。照明バーは50㎝と100㎝があるので高さがあるタイプの温室には50㎝、横の長い温室には100㎝を結束バンドでいわって設置しています。
寿工芸コトブキフラットLED600ブラック
このライトは主にサボテンや多肉、実生苗、播種後の幼苗用に使っています。温室内は管理スペースが限られており、いかに植物をたくさん管理できるかがポイント。その際電球型ライトだとどうしても高さが必要になってきます。しかしこのライトは薄さ6mmと幅を取らないうえ広範囲に照射できるため重宝しています。私の温室で一番利用されているのがこのライトで、全部で14本が常時稼働しています。長さも20~90㎝と幅広く導入もスムーズです。
※追記_202306
上記の代わりに下記ライトを複数購入しメタルラックに設置しています。
アマテラスに比べ光量は低めですが、タイマー機能もありサボテンや実生し始めの多肉を育てるのに重宝しています。
VÄXER LED電球 栽培用 PAR30 E26
皆さんご存じIKEAの植物育成ライトです。使ってみた感じですが、紹介した2つのライトの中間の性能といったところでしょうか。アマテラスLEDが高くて統一できないけどそれなりの育成ライトが欲しいという、願望を満たしてくれます。もちろん植物にもしっかり効果をだしてくれているので10個以上が活躍してくれています。このライトもDICUNOのソケットと照明バーに設置して利用しています。
IKEAのLEDは廃盤となり手に入らなくなってしまったため下記LEDを代わりに利用しています。アマテラスだけで数十個のライティングを揃えると破産するため、アマテラスに近しい性能と成果を出してくれるライトを選びました。これで北向きバルコニーのあなたもぷっくりとしたグラキリスを育てられますね!
③ ヒーター
一言でいうと温室内の温度を上げてくれます。色々な形状のヒーターがあるので最初は何がいいか迷い、結局2種類のヒーターを利用しています。温室の形状によっても選ぶヒーターが変わるので下記参考にしながら検討してみて下さい。
パネルヒーターSP-250
1400x1200x600の横長の室外ガラス温室に使っており、真冬でも最低10度以上は保ってくれます。なので大体室外+8~10度くらいを目安にしておくと良いでしょう。メリットはコンパクトかつ巻取り式コードや馬力があるので結構早く温まります。適合温室サイズがもう少し小さいケージなので小さければ小さいほど温度も温まるスピードも上がります。
・消費電力: 250W
・サイズ: φ127xH194mm
・重量: 1330g
・電源コード: 約1.5m 巻取り収納型
・安全装置: 温度ヒューズ内蔵
・適合温室サイズ: 1500x890x490mm
※外気温に対して10℃上昇させる目安サイズ
(設置場所・条件等により異なります)
ベースヒーター BHS-210
パネルヒーターと違いフラットタイプなヒーターで温室の一番下に敷いて使えます。私のモデルはこれの旧型ですが場所を取らず均一に温度を温めてくれるので気に入っています。室内温室ということもあり、室温+15度以上は保ってくれます。夏季も作動させており、日中34度、夜間28度でフル稼働です。簡易温室にはヒートマットもおすすめです。
・サイズ:縦19.5cm×横45.5cm×高さ6cm
・重 量:2kg
・電 源:AC100V 210W
・適応容量(目安):幅100cm×奥行100cm×高さ180cm ・アクセラーサーモ700
・0~40℃可変温度調整器
・スイッチ付サービスコンセント 合計容量700Wまで
④ サーキュレーター
植物にとって風はすごく重要です。潅水の頻度も変わりますし、植物が風に負けないようどっしりと成長し徒長を抑制してくれると考えています。サーキュレーターといっても色々な商品があり選ぶのに苦労した記憶があります。まずは自身の温室サイズを確認して、どんなサーキュレーターを導入するか下記を参考に検討します。
2.首振り機能 … あった方が◎
3.音がうるさくないか
4.風量 … 強すぎも弱すぎもダメ
5.デザイン … 温室に合ったカッコいいものを!
6.価格 … 安すぎても壊れやすいのでレビュー見てそれなりのものを
山善扇風機 壁掛け対応 YCS-C188(W)
首振りやサイズ、風量もちょうどいいのと一番は天板に設置できるので植物の場所を取らないことです。デザインだけ妥協してます、黒があったら良かった…
※追記_202306
こちらも廃盤に…、代わりに新しい機種が出ており問題なく使えています。
アイリスオーヤマサーキュレーター 静音 PCF-HD15N-B
2つ目は首振り機能はありませんがそれ以外はパーフェクトだったので利用してます。植物に直接風を当てず温室内の空気を循環させるような使い方をしています。湿度も下げてしっかり役割を果たしてくれているのでお勧めです。探してたら首振りバージョンもあったのでこっちに買い替える予定笑)
⑤ サーモスタット
サーモスタットは設定した温度や時間の管理をしてくれる温室のブレイン的存在です。これがないと電気代とON/OFFの手間で酷いことになります。また、寒暖差のない環境に植物の調子も上がりません。
前項のヒーターや温室メーカーが出しているサーモスタットもあるようですが、俄然お勧めするのが爬虫類用のサーモ。理由は見やすい設定しやすい等色々ありますがとりあえず多機能。サーモが壊れたら植物全滅するのでいい物を。
タイマーサーモは、保温器具・照明器具を接続してケージの温度と照明を管理するためのタイマー機能付きサーモスタットです。照明のON時/OFF時で異なる制御温度を設定でき、自然環境の昼と夜を再現できます。
・保温・照明器具をコントロール
・停電時も安心のバックアップ機能(約1時間保持)
・異常を知らせる警報ランプ付き
・誤作動を防ぐ優れた耐ノイズ性
⑥ 温湿度計
これは気に入ったものを買うでいいと思いますが、やはり見やすさが重要だと思ってます。室外温室を見回るときはバックライトが付くものが良かったのでそこも重視して選んでいます。また、温室が大きいと測定を一か所ではなく2~3か所で行った方がいいと思うので複数個購入をおすすめします。
→この温湿度計は、タッチパネルとバックライトの機能を備えており、薄暗い場所でも設定を読んだりアクセスしたりできます。
・多機能デジタルサーモ-湿度計
→温度と湿度の測定値は10秒間隔で更新され、正確で正確な温度と湿度の測定値を提供します。
・常時高温湿度表示
→現在の室温・湿度をわかりやすく表示するほか、これらの測定値の過去最高値を同時に表示します。
・室内温度計の測定範囲
→温度(-58°F-159°F(-50°C-70°C))、湿度(10%-99%RH); 表示単位:温度(0.1°C)、湿度(1%RH)
・3つの設置方法
→この室内温度計/湿度計には、デスクトップスタンド、マグネット、壁掛けフック穴が装備されており、自宅のどこに設置するかを選択できます。
色々紹介してたらかなり長い記事になってしまったのと自分の体力が尽きたので以上です。「ガラス温室のメリット」や「ガラス温室にあると便利な道具ベスト〇〇!」みたいな記事は追々書きます。需要があるかは別として、もっと頻繁に更新出来るようにもっとシンプルに投稿できる構成を検討してみよう…